O157が発生する原因
皆さんはO157がどのように繁殖して、私たち人間の体内に感染してしまうのかご存知でしょうか?
O157をただの食中毒だと思っている方もいれば、一般的な胃腸炎でしょ?と考えている方も多くおられます。
とりあえず「加熱食材を食べていれば安心」と思われている方のために、O-157がどのようにして発生するのか、その具体例を交えながら分かりやすくすくご紹介したいと思います。
病原菌は人間ではなく動物が持っている?
基本的にO-157は家畜などの糞便から検出されることが分かっています。
お肉は火を通して食べるのに、どうして人間に感染してO-157という血便症状を発生させるのかといいますと、糞便で汚染された水や野菜を加熱せずに接種してしまうためです。実はこの感染が一番大きいと言われています。
直接動物にふれあうのも注意!
以前、青森県のとある小学校で牧場のふれあい体験を行ったところ、O-157に感染するという事態が起きました。
この時は食物や水ではなく「ふれあい体験」という日本人には想定していなかった事態での感染だったため、子供を持つ保護者にとっては、非常に不安な要素となりました。
その後、厚生労働省では「動物由来感染症対策」という通知を行い、今まで以上の注意喚起を呼びかけました。
菌は加熱して食べれば大丈夫なのか?
私たち日本人は、なぜか昔から加熱すれば菌が死滅するという認識を持っています。
これは、昔の人が古くから代々伝えてきた知恵でもあるように、とても重要なことです。
もちろん例外であるケースもありますが、O-157に関しても、この知識は当てはまります。
菌を死滅させる目安は、O-157の場合75度以上で1分以上という定義があります。
これはとても簡単に思えますが、ステーキをレア・ミディアムなどで食べている方は注意が必要です。
また、ハンバーグなどのミンチ状になっている肉に関しては特に注意が必要で、きちんと深部にまで火が完全に通っているのかを確認するのが安全です。
最近では本格的な味が楽しめると、少しレアな状態で提供するハンバーグ店も増えていますが、万が一のことを想定すると高齢者・子供をはじめとする抵抗力が弱い人がこのような肉を摂取するのは控えたほうが良いでしょう。
牛はO-157を持っていても感染しないのか?
O-157を持つと言われている動物で代表的なのが「牛」ですよね。
では、牛はこの病原菌を体内にもっていても平気なの!?と気になりませんか?
実は牛の腸内にO-157という大腸菌が存在していても、この菌は特に悪さをしたりはしません。
そのため、そのほかの大腸菌と同様に共存しながら生きていく事ができます。
しかし、このO-157大腸菌が人間の口の中に入ってしまうと、途端に悪さを始めてしまい、最悪の場合は死に至るケースもなくはありません。
多くの成人した健康な大人の場合は、大きな症状で苦しむことなく自然と時間が解決してくれるケースも少なくありませんが、高齢者や子供などにはとても危険な菌だと言えます。
皆さんも正しい知識で、ご自身やご家族の身をしっかりと守りましょうね。
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